作品紹介
狼将軍の生贄の花嫁
私生児の生まれゆえに冷遇されて育った貴族令嬢のエリーゼは、婚約者を亡くしたばかりの心痛の中、残虐な野心家と評判のヴォルフリート将軍と強引に結婚させられる。
これはエリーゼにとっては、婚約者を死に追いやった人物との結婚であり、戦勝の褒美として王女との結婚を望んだヴォルフリートからすれば、なんの利もない結婚。
望まぬ結婚生活に震えるエリーゼだったが、
ヴォルフリート将軍は穏やかに告げる。
婚約者の復讐を望むなら叶えよう、と。
※本コンテストでは「ムーンライトノベルズ」の掲載作品が応募対象となります。
インタビュー
- 自己紹介
- 小説家になろう、ムーンライトノベルス等で活動しております、悠井すみれ(R18用名義:veilchen)です。
- どういう経緯で、ご自身の小説がタテカラー漫画化されたのでしょうか?
- 小説家になろうで開催された第10回ネット小説大賞にて、コミックシナリオ賞をいただいたからです。
- タテカラー漫画としてのコミカライズの話を聞いた時はいかがでしたか?
- 書籍化経験がなく、評価ポイントも低い作品だったので喜ぶと同時にとても驚きました。ネット小説大賞の協賛企業コメントを拝見していて、comico様が重視するポイントとして挙げられていた「ロマンスファンタジー」「自らの意思で運命を切り開くヒロイン」に該当するかな……? と考えての応募だったので、見つけ出していただいて嬉しかったです。
Webtoonという形式にはあまり馴染みがなかったのですが、フルカラーである点、海外での配信の可能性もあるという点に非常に魅力を感じました。 - 実際のコミカライズに向けての制作過程はいかがでしたか?
- 文章で描写した時は、各キャラクターの容姿や世界観を詳細に決めていた訳ではなかったので、明確に言語化したり、映像としてお伝えするのに苦労しました。
Webtoonは、通常のコミカライズよりも紙面/画面が小さいと思うのですが、短い台詞やモノローグでキャラクターの心情や状況を的確に伝えるのは難しいと感じました。私の文章が冗長と言うことでもあると思いますが、より短く・より端的な言い換えは積極的に提案させていただきました。 - 初めて原稿を見た時はいかがでしたか?
- 各キャラクターの心情や性格を、イメージ通りに表現していただいたと思いました! 文章の情報量は、もちろん絵に及ばないのですが、直接描写していない表情や仕草も細やかに作り上げていただいたと思います。
Webtoonは分業制で作成していきますので、ネーム→線画→着色と工程が進んでいくのですが、その過程を見守ることができるのも楽しく興味深かったです。 - 自身の作品がタテカラー漫画としてリリースされた時はいかがでしたか?
- 原稿の確認はPCでさせていただいておりましたので、スマホの画面で改めて見て、これが本来の見え方……! という感動がありました。また、comico様の特徴として1話ごとに読者様のコメントがもらえるのですが、展開の予想、ヒロインへの応援や敵役への反発、時には思わぬところへの突っ込みなど、新鮮な反応を見ることができて嬉しかったです。
- 小説の書き方&心がけていることはありますか?
- 物語や場面の冒頭で、いつ・どこで・誰が・何をしているかを明示するようにしています。場面が進んでから「えっそうだったの」という情報が出てくると没入の妨げになると思うので、頭から読んでスッと理解できるように心がけています。
- ロマンスファンタジー原作コンテストに挑まれる方へアドバイス&最後に一言
- アドバイスできるほどの者ではないですが……好きな要素を、なるべく多くの人に楽しんでもらえるようにと考えて書いた作品で賞をいただけました。自分の「好き」を信じて楽しく創作するのが良いのではないかと思います。